セカンドオピニオンで治療の方向がほぼ決まる
セカンドオピニオン受診
2025年9月中旬、C病院のセカンドオピニオン外来を受診しました。
そういう外来は初めてですし、この病院の受付システムも初体験。
受診予約時刻の1時間前までに受付に来るようにと言われホームページをチェックしたところ、受付に提出する住所などの記入表や問診シートをホームページからプリントアウトして事前に書いておいた方が手続きが早いとあったので、書き込みを終えて用意しておきました(ついでながら、セカンドオピニオン受診では問診シートは不要でした)。
受付では、銀行などでも見かけるような受付番号を取って待つという手順。
(こんな話、がん治療とは関係ないかもしれないけれど、治療のための受診って、けっこう手間や時間がかかるので、一応メモしておこうかと。もちろん、他の病気の場合も同様でしょうね)
受付では10分も待たされずに呼ばれ、トントンと手続きが進みました。ここを紹介してくださったB病院で預かったCDは受付の隣のカウンターに提出しました。
やがてカルテと、呼び出し器(受診が近くなると白黒モニターに文字と音で知らせてくれる電子機器)を渡され、セカンドオピニオン外来受診室のある外来待合室へ。
(また余談をますと、治験の応募で出かけたA病院も同様のシステムで、受付の方法から呼び出し器お渡されることまで同じでした)
この呼び出し器があれば、早くから待合室にいる必要はありません。院内のラウンジやカフェにいても「そろそろ順番が来ます」的な連絡が届くので、それが来たら待合室に移動すればよいのです。フーム、これは便利だ。
しかし、何事にもせっかちな私は最初から待合室におりました。
予約時刻を過ぎ、体感的にはけっこう待たされて、どうしよう、まだですかと聞きに行こうかと思った矢先、そこの外来受付のスタッフが来て、受診室が2階に変更になったので案内しますと言って、連れて行ってくださいました。
セカンドオピニオン外来ってこんな感じか
このフロアには乳腺科、呼吸器科、骨軟部科など様々な科があり、しかしそれらはすべてがん治療に特化した外来です。今回私のセカンドピニオンを担当する医師は腫瘍内科でした。
例の電子機器(受診近くなると音と文字で知らせが来て、さらに受診となればその連絡が来るもの)で受診の告知が来て、腫瘍内科に入りますと、M医師は挨拶の後にすぐにプリントアウトした治療などのリストや説明書を見せながら、説明を始めました。実に簡潔です。
彼によれば、私の病名は軟部悪性腫瘍。そして複数の抗がん剤治療により、抗がん剤に耐性ができているらしいとのこと。治癒は無理であり、持病だと割り切って共存するしかないそうです。
で、現状の治療方法を3つ挙げられました。
1つめはB病院の医師も提案していたトラべクテジンという抗がん剤よる治療。
2、3はここでは省略しますが、副作用のリスクが高いとか。
さらに治療以外の対処法として、緩和ケアをしつつ治験を待つという提案もしてくださいました。
ただし製薬会社が新薬を開発する場合は、患者数の多い病を対象にするのが一般的。私の罹患している軟部悪性腫瘍のような希少がんの治療薬が開発される可能性は低く、したがって病に合う治験のチャンスも非常に少ないとのことです。
となれば、トラべクテジンによる治療以外の選択肢はなさそうです。
が、3種の抗がん剤治療を経験した者としては、またあのどうしようもない倦怠感や、ちょっと食べるだけで腹部が苦しくてたまらなくなる膨満感(主に制吐剤の影響)、極度の便秘といった副作用に苛まれるのかと考えると、決意が少し鈍ります。
そこで、もし何も治療をしなかった場合、余命はどれぐらいかと医師に聞きますと、「3か月か5か月か、あるいはもう少し長いか、それはわかりません」という非常に率直かつ完結な返事が来ました。
最短3か月か。
長生きするつもりはないけれど、3か月はさすがにちょっと困る。いろいろあって引っ越したばかりで、まだ十分に住まいが片付いていないし、同居する妹も厄介な病気にとっつかまっていて無理できないし、他にもさまざまな事情が重なって、やらなければならないことが結構あります。その上、自分の身辺整理をするとなれば時間が足りない。
で、すぐに思い直し、こちらでトラべクテジン治療をやってみる旨、医師に伝えました。
医師は、では改めて初診を予約してください、と。
そして、B病院の医師に改めて初診の紹介状や私の最初の病気の病巣のプレパラートなどを用意していただき、予約も取っていただいたのですが、これからが大忙し。 続く。
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